室町後期における京都近郊山地の植生景観
『木野評論』第21号 京都精華大学
PP.109-125.
「町田本洛中洛外図」と「上杉本洛中洛外図」は、室町後期に描かれた代表的洛中洛外図である。本論はそれらの山地描写を比較し、また、それぞれの屏風に描かれた特徴的な山地の景観を多面的に検討することにより、その当時の人為的影響の大きい京都近郊山地の植生景観の概要を明らかにしたもの。