洛中洛外図の分析から見た山地景観
“JAPAN LANDSCAPE”第23号
PP.75-82.
本論は、これまでの2編の洛中洛外図類の考察をまとめたものである。すなわち、「洛外図」などの山地描写を、同時代の図や文献と比較することや、特徴的な山地の景観を多面的に検討することなどによって室町後期から江戸初期にかけての人為的影響の大きい京都近郊山地の植生景観の概要が明らかになることを述べたもの。