京都近郊山地の里山に生育したアカマツ古木の成長履歴
『京都精華大学紀要』第29号
pp.115-135
文献等からわかるかつての京都近郊の森林はアカマツを中心としたものが多く、その樹高は概して今日見られるものほど高くはなく、特に明治・大正期頃より前はかなり低いことが多かったものと考えられる。本研究は、京都市の北部、左京区岩倉において長く里山として利用されていた民有山林で近年枯死したアカマツ古木の樹幹解析により、それらの生長過程を明らかにし、文献等からわかる京都近郊のかつての森林樹高などを検証たものである。