2011年3月に発生した福島第一原発事故の大災害に至った一つの大きな要因として、メディアによる原発の必要性や安全性などを訴える広告などの情報が、原発の問題を指摘する情報よりもはるかに多大であったこともあるが、その一方で、本来伝えられるべきであったと思われる原発関係の情報が十分伝えられてこなかったということがあると思われる。そうした情報の中で、本稿では、福島での原発事故が起きるまでは最悪の原発事故であった旧ソビエトのチェルノブイリ原発事故後による食品汚染についての情報について検討した。一方、福島第一原発事故から4年半以上を経て、放射能汚染食品や放射線による健康被害など、また原発関連の報道が十分になされない部分が出てきている。その近年の状況についても、データベース利用などにより確認し考えてみた。