「華洛一覧図」の考察を中心にみた文化年間における京都周辺山地の植生景観
『造園雑誌』第53巻 第5号
PP.37-42
「華洛一覧図」は文化5年(1808)に発行された多色刷の木版画でありそこには京都とその周辺部が広く描かれている。本論は、その景観描写の写実性を同時代の絵図類との比較や、山地部の描写を現況や地形図をもとにしたモデルと比較することにより検討し、その当時の人為的影響の大きい京都近郊山地の植生景観の概要を明らかにしたもの。