京都近郊里山のアカマツ古木の樹幹解析からみた明治期の植生景観
日本生態学会第52回大会
大阪国際会議場(グランキューブ大阪)・大阪市
京都市の北部、左京区岩倉において長く里山として利用されていた民有山林で近年枯死したアカマツ古木5本の樹幹解析により、それらの生長過程を明らかにし、特にその地における明治期の森林の樹高を考えた。その結果、検討したアカマツ古枯木の生長速度は明治期の頃は特に遅く、たとえば樹高が3mに達するのに30年前後かかっていたことなどが明らかになった。