京都近郊里山に生育するアカマツの近年の成長速度
日本生態学会第53回大会
朱鷺メッセ(新潟コンベンション・センター)・新潟市
京都市の北部、左京区岩倉において長く里山として利用されていた民有山林で近年枯死したアカマツ古木の樹幹解析によると、明治期の頃など、その初期の成長がかなり悪いものが多かった。それは文献等からわかる京都近郊のかつての森林・樹木の状態とよく一致するものである。本研究は、それとの比較のために、同地域において近年発生し成長を始めたアカマツ稚樹の樹高成長調査などにより、近年におけるアカマツの成長速度の実態把握を試みたものである。