幕末から室町後期における京都の神社林の植生
日本植生史学会第21回大会
東京大学・東京
室町後期のいくつかの代表的洛中洛外図や江戸後期の名所図会など、幕末から室町後期におけるさまざまな絵図類の考察を中心にして、その時代における京都の神社周辺の植生景観についてわかることを述べたもの。今日では、神社周辺の植生景観としては、京都を含む日本の暖温帯域では常緑の広葉樹林である照葉樹林が見られることが多いが、室町後期から幕末においては、マツやスギといった針葉樹が中心の植生が一般的であったと考えられる。