絵図・古地図からみた室町時代以降の植生景観の変化
日本生態学会第54回大会
愛媛大学・松山市
室町後期のいくつかの代表的洛中洛外図や江戸後期の名所図会など、幕末から室町後期において制作・作成されたさまざまな絵図類と明治中期に作成された仮製地形図の考察を中心にして、それぞれの時代における京都周辺の植生景観の状況について述べたもの。今日では京都近郊山地はおおむね高木の森林で覆われているが、かつては低植生地やハゲ山が多く、高木の樹木としてはマツが多く見られた。