花脊峠付近における微粒炭分析(1)
日本第四紀学会2009年大会
滋賀県立琵琶湖博物館
京都市北方の花脊峠付近で採取した土壌試料に含まれる微粒炭の形態、また黒色土最下層の年代などを調べることにより、その地における植生の歴史について検討した。その結果、その付近は今では森林が広がる地域であるが、かつては縄文時代以降数千年の長期にわたり草原、あるいは草原的な植生が見られ、それは火が入ることにより長く維持されていたものと考えられる。