四国山地における微粒炭分析の試み
日本植生史学会第24回大会
熊本大学
明治・大正期などに半自然草原が広く見られた四国南西部山地の4地点において微粒炭分析を行った。その結果、調査した4地点で野火が多く入るようになったと考えられる年代は、今から数百年から千年あまり前と考えられる。九州や中国山地東部など、かつて半自然草原が多かった日本各地におけるこれまでの微粒炭分析によると、その草原の起源は数千年から1万年前後昔にさかのぼる場合が多いと考えられるが、四国山地の今回の例は、それよりも1桁少ないものである。