広島県西部中国山地における微粒炭分析
日本植生史学会
高知大学
広島県西部の中国山地には、今でも半自然草原の見られるところが一部にあるが、山地の大部分はスギ・ヒノキの人工林やコナラ・クリ等の雑木林など、なんらかの森林となっているところが多い。しかし、かつてその地で半自然草原の占める割合はかなり大きなものであったことは、明治期などに作成された旧版地形図や古写真などからもわかる。本研究は、広島県西部の中国山地にかつて広がっていた草原の歴史を、土壌中に含まれる微粒炭から明らかにしようとしたもの。