本研究は、微粒炭等炭化物についての基礎的研究の一環として、森林などの火災跡地を訪ね、そこにどのような微粒炭等の炭化物が残っているかについて調べたものである。ここでの調査地は、ニュージーランドのオークランド中心部から北西約70KmのところにあるTapora西方の海岸近くのマツ林とそれに隣接する低木林や草地で、そこは2013年2月19日に発生した火災により約85haが燃えたところである。研究結果としては、たとえば起源不明の微粒炭が多く見られる試料が少なくなかったが、その理由について考えることができた。