神社と杜-植生景観史の視点から-
第54回 歴博フォーラム 「日本の神々と祭り-神社とは何か?-」
津田ホール・東京
鎮守の杜(社叢)には、ふつうの森林には見られない珍しい樹木や巨木などがしばしば存在する。関東地方低地部を含む日本南部における典型的な鎮守の杜は、常緑広葉樹林(照葉樹林)であり、それは古くから人の手があまり入ることなく続いてきたものと考えられることが多い。しかし、古い歴史のある神社でも、古絵図や古写真などから、ここ100年ほどの間にもその杜の植生が大きく変わってきている例が少なくないことについて述べたもの。