「性的フェティシズム」概念と日本語文化圏――呉秀三・谷崎潤一郎による「性的フェティシズム」の具現化まで
『フェティシズム論の系譜と展望 フェティシズム研究1』田中雅一編(京都大学出版会)
pp.107-146
日本語文化圏にどのように「性的フェティシズム」概念が入ってきたかを明らかにした。特にクラフト=エビングの『性的精神病質』の紹介や邦訳との関連で考察しており、呉秀三と谷崎潤一郎のこの概念との関係を、科学史・医学史的に位置付けた。