“The Hygiene Movement in Japan during the Mid―Meiji Period: The Ideological Structure of the Early Movement”
谷口財団医史学部門第13回国際シンポジウムHISTORY OF EPIDE―MIOLOGY(1993)に再録
pp.137-160.
大日本私立衛生会の初期のイデオロギーを分析し、その構造をあきらかにした。それは、国家間競争の中西欧列強に負けないためには、国民の心身の健康と衛生こそが重要だとするものである。この見方は、さらにその基盤に日本人の肉体の貧弱さへの不安と、日本人の肉体の西洋化をめざすという動機があった。