「自瀆、道徳改良、性病商売 ― 『オナニア』(1716)の諸源泉とその歴史的文脈に関する考察(上)」ミハエル・ストールベルク著
井上章一編『性欲の研究 エロチック・アジア』平凡社、pp.146-163 翻訳 近代の初めに、大きな医学的問題となり、また、同時代の一般の人々に不安を与えたオナニー(マスターベーション・自瀆・自慰)によって引き起こされる肉体的精神的病気というコンセプトの起源を、当時の文献を徹底的に検討して再構成した論文を翻訳。オナニズム・オナニスムの出現とその意義を考える上での基本文献。解説を少し加えてもいる。