昨今、特に現代美術の現場などで問題となることが増えている表現と倫理との関係や、そこで起こる様々な問題点について、様々な立場から芸術に関わる方々に寄稿を頂き作成した書籍である。山田は編者をとつとめた他、2つの章の執筆を担当している。本書はまた、昨今隆盛をきわめているいわゆる「地域型アートプロジェクト」につても検討し、そこにおけるマイノリティの権利やジェンダー平等の状況、またそれらの課題と地域コミュニティとの関係についても考察している。本書には文化庁補助金「大学における文化芸術推進事業」の研究成果が活かされている。