【査読有】クイア理論を地域研究に応用するための序論-地域研究に新たな視点をもたらすための試み、その理論的枠組みの提示-
『多元文化』第3号 名古屋大学大学院国際言語文化研究科紀要
修士論文で明らかにした、地域デザイン、ソーシャルデザインの方法論、すなわち都市における言説の来歴とその再生産の構造分析を、さらに理論化するために、ジュディス・バトラーやミシェル・フーコーのテキストを検討した。「都市における言説の来歴とその再生産の構造」は、ポスト構造主義やクイア理論と親和性が高い。本論では一般的に「現代思想」と呼ばれる思想理論の、地域研究への応用可能性について検討した。