奈良工業高等専門学校の、新しい価値を持ったモノ・コトを作り出すことができる「豊かな感性・表現力」を備えたエンジニアリーダーの育成を目的とした「しなやかエンジニア教育プログラム」において、10月29日(火)に第7回目の講義として、『生活の中にある新たな視点-応援するデザイン-』と題して講義を実施した。
今回の講義では、大学の授業の中で担当し、実際に推進されたプロジェクトを事例として紹介。一つには、京都の伝統工芸である西陣織を使って京都市バスをデザインした「西陣バスプロジェクト」を事例に挙げ、産学連携の重要性や様々な課題の解決方法、プロジェクト実現の素晴らしさを教授した。また、大手服飾メーカーのBEAMS Japanやワコールとの連携事例を通し、既存製品への多角的なアプローチ方法と、製品化へ向けたプロセスなどを説明を行った。学生にとって、デザインを通した商品と人々との関わりやその価値について考えるきっかけとなり得ることを意識した。講義後に、学科の違う4〜5名が5つのグループに分かれて、ディスカッションや講義後の振り返りを行い、グループ持ち回りで振り返りのまとめを行った。