『まちがeる読み、iかれた挿し絵 中野裕介/パラモデル 2010-2020 Paradoxical Reading, Plastic Paratext - Yusuke Nakano / PARAMODEL 2010-2020』
プラレールやミニカーなど身近な玩具や日用品を用いたインスタレーションで、現実を仮想的な「遊び」の空間へと塗り替えてきたパラモデル。今回のソロ作品集は、大規模な空間表現と並行して中野が制作を継続してきた、「文学・哲学・マンガ・建築・郷土文化・古典芸能」など古今の「書物」からの触発にもとづく、「青焼き」による図面的描画やテキスト、絵画、立体作品などを中心に、2010~2020年の活動を紹介しています。図書館勤務で深まった書物自体への興味、図像と言葉をめぐる往還を経て、「挿し絵の果て」で「遊」び続ける中野の、集積であり新たな創作のはじまりでもある一冊です。
(青幻舎による書籍紹介文から、修正・加筆)
寄稿:宇野邦一(フランス文学、批評)、鯖江秀樹(歴史家、表象文化論[京都精華大学芸術学部教員])
デザイン:豊永政史[京都精華大学デザイン学部教員]、倉沢洋輝[京都精華大学デザイン学部教員]
編集協力:櫻井拓
260ページ、B5変
発行:株式会社青幻舎
ISBN 978-4-86152-787-6 C0072
定価:2,420円(税込)
*2020年度 京都精華大学 出版助成を得て刊行しました。