おもしろいことが好きな人は集まれ!
「思いついて出来ないことは何も無い、とまずは信じて、面白いこと、自分にとって大切なこと、やらずにはおれないことには、自らとことん手を伸ばし、組み合わせ、つなげ、遊び心を持ちながら、青写真を描き、ポジティブに動き、時には仲間と触発しあい協力しあって、真剣に勤勉に、うまくいかなくても諦めず、どん欲に粘って、ジャンルや通念も越え、自分自身さえも越え、何からもはみ出すくらいの勢いで、どこまでも限界なく……とにかく気になることは、何でもやりまくりましょう!」
中野さんが勤務する大学の学生に向けたメッセージである。
たとえばプラレールで床や壁を覆い尽くし、「線路は続くよどこまでも」を視覚・触覚的に体感化してしまうといった中野さんのセンス・アイデア・ユーモアは、既存の受験のシステムに従属しがちな受験生の皆さんにも、「やりたいことはそれなのか、やるしかないことがあるはずだ」と語りかけ、〈人は愉しく生きるべきなのだ〉という人生の当たり前の真髄を思い出させてくれるはずである。
コロナ、オリンピック……と、世間はいろいろ喧しいが、そんな中でもコツコツと〈創作〉に勤しむ芸術家というありようを感じてほしい。そして、自らの現実を軽快なステップで乗り超えて行こう!
現代文 中田勝也
(講演会フライヤーより)