〜90年代後期、芸大ラグビー部、それぞれが進んだ表現の道
本展覧会は1990年代後期〜2000年代前期に東京藝術大学と京都市立芸術大学のラグビー部に所属していた作家たちによるものです。
四芸祭(※)と呼ばれる伝統的なスポーツイベントで毎年ラグビーの交流試合があり、東京藝大と京都芸大は合同で夏合宿も行っていました。
当時の部員達は、単に部活動を共にするだけではなく、クリエイティブな活動においても互いに刺激を与え合い、切磋琢磨する関係が生まれました。
今回の企画は、当時の部員でもあったアーティストの藤崎了一による立案、呼びかけによるもので、大学卒業後にそれぞれのメンバーが絵画や彫刻、工芸など、独自の表現の道を選び、作家活動を続けて来たことを作品を通じて紹介するものです。
※四芸祭(四芸術大学体育文化交歓会)
東京藝術大学・京都市立芸術大学・金沢美術工芸大学・愛知県立芸術大学によって開催されていたスポーツと芸術文化の交流イベント。2011年より沖縄県立芸術大学の参加により五芸祭となる。
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ラグビーの試合ではプレーヤーは臨機応変に反応し、動き続けなければならない。その思考性は、美術の世界を戦って行くのにも役立っている。
自分に何ができるのか、と自己の内面と向き合い、他者に向けて発信すべきテーマを常に考えなければならない。
作品から滲み出る「個」を重んじる表現の世界において、ラグビーの経験が活かされるとは、不思議な感じもするだろう。しかし、それはきっと偶然ではないのだ。
藤﨑了一
(展覧会HPより https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews0170.html)