教育方法の実践例(教育内容・方法の工夫など)

氏名 野村 伸介
氏名(カナ) ノムラ シンスケ
氏名(英語) NOMURA Shinsuke

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事項

プロダクト解剖学

年月日

202010

概要

近年、家電などの工業製品がいわゆる「ブラックボックス」化し、修理を前提としない構造になってきている。それにともない、品質保証と消費者の安全の観点から、分解すること自体に技術を要するような構造の製品が多くなっている。
その結果、子供がいたずらで分解してみることができなくなり、興味本位で中を覗いてみたりすることなく成長し、工業製品の構造に対する、知識やそもそもの興味すら持たないまま社会に出て、製品開発に携わるような職についてから苦労するような例も見受けられる。
人体をモチーフとした具象芸術を目指す学生は、よりリアルな制作のために人体を理解する手段の一つとして解剖学を勉強する。
それと同等かそれ以上に、プロダクトデザイナーを目指す学生は、多くの工業製品を自ら分解し、構造を理解する必要があると考え、家電製品、電子機器などの量産製品を分解し、構造を知ることでプロダクトデザインに必要な基礎的な素養を身につけさせる。