著書(単著・共著含む)

氏名 筒井 大介
氏名(カナ) ツツイ ダイスケ
氏名(英語) TSUTSUI Daisuke

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著書名

あの日からの或る日の絵とことば 3.11と子どもの本の作家たち

単著・共著の別

編著

出版社

創元社

該当頁

 

発行年月

201903

編者・著者名

筒井 大介 編 / 阿部 海太 著 / 荒井 良二 著 / 飯野 和好 著 / 石黒 亜矢子 著 / 植田 真 著 / 及川 賢治 著 / 大畑 いくの 著 / 加藤 休ミ 著 / 軽部 武宏 著 / きくち ちき 著 / 坂本 千明 著 / ささめや ゆき 著 / スズキ コージ 著 / 高山 なおみ 著 / tupera tupera 亀山達矢 著 / 寺門 孝之 著 / 中川 学 著 / 中野 真典 著 / nakaban 著 / 長谷川 義史 著 / ハダ タカヒト 著 / 原 マスミ 著 / 樋口 佳絵 著 / 穂村 弘 著 / 牧野 千穂 著 / 町田 尚子 著 / ミロコ マチコ 著 / 村上 慧 著 / 本橋 成一 著 / 本 秀康 著 / ヨシタケ シンスケ 著 / 吉田 尚令 著

概要

「あの日から」を生きる、すべての人へ。

――3.11と子どもの本の作家たち。
現代を代表する絵本作家たちが描く、震災をめぐる或る日の記憶。



【編者より】(前書きより抄録)

僕は絵本編集者だ。2002年からこの仕事をしているのだが、2011年3月11日以降、出る絵本の傾向が変わったと感じるようになった。生命力にあふれたもの、逆に死をテーマにしたものも増え、以前なら「怖い」といって避けられたようなインパクトのある絵や物語を描く絵本作家も多くなった。
僕が日々感じる「楽しい」も「嬉しい」も「悲しい」も「寂しい」も、その根っこはあの日を境に大きく変わった。読者の中にも見えない、でも消えない感覚がうずき始めたのかもしれない。そして、絵本作家はそのことをより切実に抱え込んで、絵と言葉を紡ぎ始めたように思えるのだ。

§

この本は32人の絵本作家による、ごくごく個人的なエピソードの集積で出来ている。それは一見あなたには関係ない、もしかしたら些細に思える、あの日にまつわる、ある日の物語。
しかし、読み進めるうちに、いつしか自分を重ねる瞬間がやってくるかも知れない。自分の物語を誰かに聞いて欲しい。近しい誰かの物語を知りたい。他の誰かが抱えているものを、気持ちを、共有することはきっと出来ない。それでも、みんなあの日から同じ地続きの日々を生きている。何かを乗り越えたりせず、ただただ抱えて生きている。

§

あの日にまつわる、個人的な、他人にとっては些細な物語。そんな物語を沢山聞いてみたい。

どこからでも、この本を開けば、誰かのそんな瞬間の物語に出会う事ができる。そしてそれを、心強く思う日があるかも知れない。


あの日からの絵と言葉の物語は、僕やあなたと同じ日々を歩んでいるはずだ。