超克の思想
水声社
総279頁
既発表の小林秀雄・中村光夫・福田恆存に関する論文をまとめ、新たに「序」と終章を書き下ろして一書にまとめたもの。上記3人の文芸批評家を、「近代の超克」という日本近代の難問を、主体的に問題化し格闘した「思想家」として位置づけた。「序」ではなぜ日本近代において思想的営為が文学という領域でなされなければならなかったのかを論じ、終章では今後の展望として、保田與重郎・中野重治を問題化する必要性について述べた。A5判