顧問として関わっている京都精華大学華道同好会の24回目の華展です。
私たちは2年近く、冬の山のように静まり返った世界を生きてきました。冬の山は全ての活動が止まり、あたかも眠っているかのように見えます。
しかし、冬の間、植物は寒さに耐え地面の下で次の季節への準備をし、やがて春を迎えた時に一斉に美しい花を咲かせます。
私たちはコロナ禍で活動の自由が奪われた時も「花が持つ、人に希望を与える力」を信じ、いけばなの活動再開の時をじっと待っていました。
そんな自分たちの状況と会場の周りを囲む冬の山の姿を重ねて、今回の華展を「山眠る」としました。