エスノグラフィー・ガイドブック
嵯峨野書院
第●章「沢木耕太郎『一瞬の夏』上・下」。民族誌の名著を現在の観点で読み直し、さらに民族誌の視点と方法が他分野に対して開かれたものとするため、民族誌とは分類されない様々な本を民族誌として扱おうとした人類学の教科書。筆者は、沢木耕太郎の『一瞬の夏』(上・下)を取り上げ、ルポルタージュの社会記述史上の意義や、口承文芸における<声>の記録との類似を論じた。