マンガの昭和史
ランダンムハウス講談社
第●章「ザ・紙芝居‐昭和を駆け抜けた街角のメディア‐」。昭和20年代に再び盛り上がりを見せた街頭紙芝居は、昭和30年を過ぎると勢いを失い、多くの紙芝居作者たちは絵物語ブーム、赤本マンガや貸本マンガの盛衰、マンガ週刊誌時代の幕開けが相次ぐ中、マンガの世界に活路を求めた。街頭紙芝居から『冒険活劇文庫』や『おもしろブック』の絵物語へ、さらに昭和30年代の貸本マンガへ転身を図った作家たちを通して、紙芝居がマンガ史に残した足跡について考えた。