伝承過程論・序説-その認識と方法-
『城西国際大学紀要』第9号2、城西国際大学
民俗芸能が芸道的徒弟制において、または、メディアを媒介して伝承される過程には、反復と差異という二重性が見られることから、伝承を同一性の歴史としてのみ捉える従来の民俗学および芸能研究を批判した。とりわけ、芸能に関する身体技法論をメディア論へ展開させたことが、本論文の特色である。