https://imaonline.jp/news/exhibition/20200227/
小松敏宏個展「Aperture-眼差しを穿つ」が白河・KANA KAWANISHI GALLERYで2月29日(土)から開催される。
小松は1993年に東京藝術大学大学院美術研究科修了後、1999年にマサチューセッツ工科大学(MIT)大学院建築学部修了。アムステルダムやニューヨークでのレジデンス滞在制作を経て、MoMA PS1、クイーンズ美術館など海外で多く作品を発表しながら、帰国後は、越後妻有アートトリエンナーレ(2012/2015)や瀬戸内国際芸術祭(2013)などの国際芸術祭にも数多く参加している。
小松は、写真、パビリオン(仮設建築)、あるいはサイトスペシフィック・インスタレーションを通し、事象の認識を更新させる視覚芸術を仕事として重ねてきた。本展「Aperture-眼差しを穿つ」では、視覚と空間のねじれを鑑賞者にもたらす潜望鏡/ペリスコープ構造の〈SCOPE〉シリーズ、および建築空間のレイヤーを打ち消す透視写真シリーズ〈CT〉で展示を構成。「人が物や事象を目で見たいという当たり前のこと」や「ポロシティあるいは視覚と視覚にまつわる認識域の隙間」を端的にとらえ、論理的な現実の把握に基づきながらも、飛躍的な非日常感を鑑賞者に促してきた小松。今回は、国内外で数多くの高評価を得てきた小松作品を東京のギャラリー空間で体感できる、初めての貴重な機会となる。