https://bijutsutecho.com/exhibitions/5684
小松敏宏は1993年に東京藝術大学大学院美術研究科修了後、99年にマサチューセッツ工科大学(MIT)大学院建築学部修了。事象の認識を更新させる、写真、パビリオン(仮設建築)、またサイトスペシフィックなインスタレーション作品を制作し、MoMA PS1、クイーンズ美術館などの展覧会に出展。帰国後は、越後妻有アートトリエンナーレ(2012・2015)や、瀬戸内国際芸術祭(2013)などの国際芸術祭にも参加してきた。
今年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYでの個展「トポフィリア(場所愛)—ジャパニーズ・ハウス」を開催。同じ種類の対象を被写体とした写真を集めることで、イメージ同士の差異や、複数のイメージの集積から見えてくるものを探った写真シリーズ「ジャパニーズ・ハウス」を発表した。
これに続く本展は、視覚と空間のねじれを鑑賞者にもたらす、潜望鏡/ペリスコープ構造の立体作品「SCOPE」シリーズと、建築空間のレイヤーを打ち消す透視写真シリーズ「CT」で構成される。
※KANA KAWANISHI GALLERYは新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言発令を受け、本展の会期を5月30日まで延長するとともに、アポイントメント制でオープン。また、オンラインにて3D展示風景(制作:ARCHI HATCH)を公開中。個展会期にあわせ、5月31日 23:55までOIL by 美術手帖に出品。詳細は各ウェブサイトまで。