『日本書紀』研究小史―日本語学の視点から平成期を中心に―
愛媛大学法文学部日本語学研究室公開講演会「日本語研究へのまなざし」
愛媛大学
記紀と並び称される『古事記』と『日本書紀』。日本語学の資料としては『古事記』であったが、現在、森博達氏によって『日本書紀』は述作者が巻により日本人と中国人に別れるという区分論の検証が進む。『日本書紀』が上代の日本的漢字運用を伝える“書記”資料として研究が進められる現状を、成立論と受容論に分けて紹介するとともに課題について言及した。