「オング,ウォルター・J「声の文化と文字の文化」」
『文化人類学文献事典』弘文堂
pp.40-41
小松和彦・田中雅一・谷泰・原毅彦・渡辺公三編
文字を知らない声の文化と、文字を知りそれを駆使するようになった文字の文化は、互いに大きく異なるばかりでなく、人間の意識の有り様までも決定的に変えたのだ、というのが原著者の主張である。メディア論、口頭伝承論など広範な分野に多大の影響を与えたこの書物を、各章ごとに要約し、重要な論点を簡潔に紹介した。