「エフェにおける死生観の変遷を考える」
『森棲みの社会誌』京都大学学術出版会
pp.347-366
木村大治・北西功一編
著者が1985年以来調査してきたコンゴ民主共和国(旧ザイール共和国)東北部イトゥリ地方のエフェ・ピグミーの死生観を紹介し、彼らの死生観が植民地以前から現代にいたるまで、変遷してきたさまを考察した。彼らの死生観の変遷が、生活空間、生業様式の変化と密接に関連していることを指摘した。そして熱帯多雨林の管理を目指す国際社会の動向のもとで、彼らの死生観が大きく変化しつつあることに言及した。