王権の声―古代宮廷神楽歌の表現の位相―
『日本歌謡研究』第31号日本歌謡学会
古代宮廷の神楽歌には歌われることを前提にしたテキストが存在し、そこに記された文字以外の要素を伝えている。この特異な表現の位相を、琉球の宮廷歌謡〈おもろ〉と比較する。両者は共に詞章の意味を超えて、王権を象徴的に表現する。