古代の言語表現と他者・試論―山上憶良のうたから―
『四條畷学園女子短期大学研究論集』第26号四條畷学園女子短期大学
柄谷行人の『探究Ⅰ』によって提示された「他者」という概念から、古代の言語表現を読む。『万葉集』の山上憶良のうた、たとえば「日本挽歌」などを、主人公(作者)のアイデンティティーをおびやかす他者との緊張関係の表現として読み直す。