琉球王権論―国王の出自と言語表現をめぐって―
『神々の祭祀と伝承』同朋社出版
上田正昭編
琉球国最初の正史『中山世鑑』は、歴史的な最初の王・舜天の父は、源為朝であると記す。他にも、天女の子供や、太陽の子孫など、共同体(国)の外部に出自を求める王のことが、記されている。これらを、民間のマレビト説話と比較する。