世礼国男論序説―その南島歌謡研究の足跡―
『日本歌謡研究―現在と展望―』日本歌謡学会
詩人でもある世礼国男の歌謡研究の一部は高く評価されているが、彼の仕事の全体像は明らかではない。その歌謡研究を、歌謡の歴史的(通時的)な研究と形態学的(共時的)な研究の流れに整理し、両者の緊張関係に生じる仕事の可能性を論じる。