ウタの機能―巫歌とワザウタから―
『講座日本の伝承文学』第2巻「韻文文学<歌>の世界」三弥井書店
奄美本島に伝わる呪詞と記紀歌謡を例に、ウタ一般がもつ機能を述べた。ウタの機能とは、歌い、そして聞く人々をこちらの世界からあちらの世界へ連れ去ることである。うたそのものは、あちらの世界からこちらにもたらされるものである。