南島歌謡研究史の一断面―新おもろ学派の仕事―
『日本歌謡研究』第35号日本歌謡学会
戦前の南島歌謡研究の中心にあったのは、琉球の古典としての『おもろさうし』であった。その研究の歴史に、新おもろ学派と呼ばれる人々が昭和初期に登場する。本稿では、その中心メンバーであった島袋全発と比嘉盛昇の仕事を掘り起こす。