小野重朗の歌謡表現論―未完の系統樹として―
『四條畷学園女子短期大学研究論集』第30号四條畷学園女子短期大学
民俗学者でもある小野重朗氏の戦前からの仕事を、歌謡研究を中心に跡づけた。氏の研究の出発は、沖縄における古典研究にあった。理科の教師でもあった氏は、南島歌謡研究から出発し、これを日本の普遍的な歌謡表現の問題として論じ続けた。