自覚するメディア―古代ワザウタの変遷―
『叢書 想像する平安文学』第10巻「言説の制度」勉誠出版
古代の史書に記されたワザウタ的な表現を、歴史叙述に即して見ると、『日本書紀』では単にうたをもたらす媒体(メディア=媒体)であったうたい手が、後の史書では、ウタの伝達に自覚的に関わるようになる過程を見ることができる。