18世紀初頭のオモロ儀礼―『琉球国由来記』巻二「御唄」の項についての注釈的考察―
『日本文学』第50巻第6号日本文学協会
1719年に編纂された『琉球国由来記』巻二の「御唄」の項は、当時の安仁屋家が管理していた王府のオモロ歌唱者たちの職掌を、現在形で記している。これを具体的に考察することで、当時の琉球王府におけるオモロ儀礼の再構成を試みる。