二つのミロク歌―琉球のウタと大和のウタ―
『日本歌謡研究』第41号日本歌謡学会
『琉球国由来記』巻一「王城公亊」の「元日米蒔」に「倭俗歌」として記されるミロク歌に、八重山諸島のミロクウタと、柳田国男が早くに注目した、鹿島に源を発する大和のミロク歌の二つの流れを見ながら、琉球国における琉球のウタと大和のウタの併存状態を確認する。