農耕儀礼と王―東御廻りの諸相・雨乞いと初穂儀礼―
『新沖縄文学』第85号沖縄タイムス社
雨乞いと初穂儀礼により村落共同体に豊穣をもたらす農耕社会の長としての琉球の王は、豊穣をもたらさなければ排除されるのに対し、稲の生命力を血のカリスマとした天皇は、恒久的な聖性を手に入れる。