1950年代における教員処分事例の整理と考察―『戦後教育年表』の記事を手がかりにして―

1950年代教員処分の構成と実態に関する研究報告―教育二法の成立から勤評闘争にいたる公教育と教員処分の構造を中心にして―

31～36頁

科学研究費補助金基盤研究（C）(1)研究成果中間報告書の一部。研究代表者：元井一郎（四国学院大学）、課題番号21530860　
阿部彰『戦後教育年表』（風間書房）掲載の1950年～60年の新聞記事等を手がかりに、当時の小中学校及び高校教員の処分事例の動向を検討したもの。ここでは「人員整理」「政治的・思想的中立」「教職員組合運動に関するもの（勤評闘争を含む）」「不祥事」の４つに処分事例を分類した。また「不祥事」の事例については「体罰」「性的非行」「職務上の諸問題」「学校事故」「指導上の諸問題」の５つにさらに分類した。