「大津いじめ自殺事件以後」
子どもの権利条約総合研究所編『子どもの権利研究』第25号
90~93頁
2012年夏に社会問題化した「大津中2いじめ自殺事件」以後、いじめ防止対策推進法の制定(2013年)に至るまでの「政治主導」による教育改革の動向を批判的に検討したもの。特にマスメディアが大きく取り上げた「いじめ」の問題に教育改革を「特化」することで、他の重要な教育課題への対応が隠される危険性があることや、起きてしまった子どもの死という悲しい出来事に便乗して全く別の教育改革を行う「惨事便乗型」教育改革の問題性などを指摘した。