「子ども」を核とした学校コミュニティの再生のために―第三者委員会運営の「実務」を問い直す―
日本生活指導学会編『生活指導研究』第37号
19-29頁
本稿は筆者がこれまで委員として、あるいは第三者委員会の助言者として関わった経験をふまえて、「いじめの重大事態」発生時の第三者委員会運営の「実務」上の諸課題について論じたものである。特に本稿で「なんのための調査・検証作業か?」を明確にすることや、被害者家族・遺族と学校・教育行政の関係修復の視点の必要性、生活指導を中心とした教育実践や教育の条件整備面でのこれまでの研究の蓄積をふまえることの重要性などを指摘した。