「橋下教育改革」をどのように捉え、乗り越えるか
大阪市政調査会『橋下市政検証プロジェクト報告書』
57-77頁
本稿は学校選択制導入や小中一貫校の開設、公立学校の統廃合促進、塾クーポンの配布、全国学力テストの順位向上を目指す取組み等、2010年代前半の橋下徹市長時代以後に行なわれた大阪市の教育改革や子ども施策の諸改革について、その問題点を検討したものである。特に大阪市内で競争主義的な教育環境の助長、保護者や地域住民、教職員の分断などの諸問題が現れていることに対して、今後「大阪の教育学」がどのように理論構築を行い、是正を図っていくことができるかを論じた。